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2022年11月02日

ウクライナにおける今年の曝露前感染予防薬(PrEP)の迅速な規模拡大
Rapid scale-up of PrEP in Ukraine this year

写真
Chernihiv AIDS Center after being hit by a missile. Image provided by Sergiy Antoniak.

ウクライナのPrEP服用者の半数超は今年から服用を開始しており、国としてPrEPサービスをさらに発展させたいと考えている。ウクライナ保健省公衆衛生センターのAnna Koval氏は会議でこのように述べた。

戦争のためにHIVクリニックが損害・破壊され、人口の多くが移動し、多くの医療スタッフが配置転換や異動している国において、これは目覚ましい成果である。戦争前にPrEPを調剤していた医療施設250のうち31施設は現在、破壊されたり、修復不可能な損害を受けているか、ロシアの前線の背後にある。

Koval氏によれば、PrEPを継続的に拡大できたのは、コミュニティと非政府組織が協力してHIV検査と紹介業務の大半を引き受け、医療スタッフがPrEPの処方だけに専念できたからである。

戦争前は、PrEP は1ヵ月あたり約500件開始されていた。2月末の侵入直後には劇的に減少したが、6月には732件が開始されており、これは過去最大の件数であった。現在、ウクライナでは8,700名超がPrEPを服用しており、そのうち4,559名が2022年に服用を開始した。

「分散化をさらに進めて、PrEPを病院外で処方し、自己検査と遠隔医療をもっと実践したいと考えている」とKoval氏は述べた。「われわれは現状においても将来の計画を立てているが、状況からして計画には機動性が必要である」

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This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

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