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2022年02月21日

インドでHIVの自己検査を促進するバーチャルなアプローチ
Virtual approaches boost HIV self-testing in India

写真
Master the moment/Shutterstock.com

バーチャルアウトリーチ・ワーカーは、インドの主要な集団に接触し、自己検査や従来型の施設でのHIV検査を促進することができると研究者らはCROI 2022で報告した。

インドでは、HIV感染者の4名中1名は自分のHIV感染状況を知らず、COVID-19パンデミックはHIV検査のペースにマイナスの影響を及ぼしている。

2021年後半に、HIVの主要な集団からのバーチャルアウトリーチ・ワーカーは、マッチングアプリやソーシャルメディアプラットフォーム上でインドの9,691名の成人と連絡を取り、HIV自己検査キットを注文できるウェブサイトへ誘導した。自己検査は自分だけでやることも、アウトリーチ・ワーカーに音声通話やビデオ通話でサポートしてもらうこともできた。

登録者の約4分の1がHIV自己検査キットを注文し、92%が検査結果をアップロードした。自己検査を受けた人全員が、自分は主要な集団に属すると自認していた。同性愛および両性愛の男性79%、トランスジェンダー8%、女性のセックスワーカー11%、薬物注射2%であった。

この試験では、HIV自己検査を選択した人のHIV検査陽性率は5%と報告された(トランスジェンダー7%)。これは、インドの主要な集団の大部分のHIV率より有意に高い。

しかし、検査で陽性となった86名のうち49名しか確認検査を完了せず、35名が抗レトロウイルス療法を開始した。

2つ目の研究では、2019年10月~2021年9月まで有料広告をオンラインアウトリーチの一環として使用し、9,355名の成人に接触し、HIV検査を民間や公共の医療施設で提供した。回答者は、主に同性愛や両性愛の男性であった(83%)。
この研究では、検査で陽性となった人の4分の3(73%)は、これまでにHIV検査を受けたことがなかった。確認検査の受診率は73%で、69%で抗レトロウイルス療法につながった。

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