base_conf_name

2022年08月01日

TAF+ドルテグラビルは体重の増加量が多くなることを示すさらなる証拠
More evidence TAF plus dolutegravir leads to greater weight gain

写真
SeventyFour/Shutterstock.com.

ドルテグラビル、テノホビルアラフェナミド(TAF)、エムトリシタビンの併用による約4年間のHIV治療後、5例に1例の女性(20%)がメタボリック・シンドロームを、半数弱が臨床的肥満を発症したことが、ADVANCE試験の最終結果で示されている。

これと比べて、この試験でドルテグラビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)、エムトリシタビンを服用した女性の12%がメタボリック・シンドロームを、27%が臨床的肥満を発症した。男性におけるメタボリック・シンドロームや臨床的肥満の発症率は、両方のレジメンで女性よりも低かった。

ADVANCE試験は無作為化試験であった。我々は、これまでに、48週96週の時点の結果について報告しており、ドルテグラビル主体のレジメンは、HIVのウイルス量の抑制に関しては、エファビレンツ主体のレジメンと同程度に有効であったが、ドルテグラビルをTAFと併用している人では、体重の増加量が多かったことが示されていた。

この新たな結果は、AIDS 2022でlate-breakerポスターとして発表された。192週間後、TAFを含むレジメンを服用していた人は、体重が9 kg弱増加したのに対して、ドルテグラビルをTDFおよびエムトリシタビンと併用していた人では5.8 kg、エファビレンツをTDFおよびエムトリシタビンと併用していた人では3.3 kgであった。

この結果は、何百万人もの人々が受けている治療のレジメンが、体重や代謝の定期的なモニタリングを行わない場合には、2型糖尿病を含む代謝障害や合併症を引き起こす可能性があることを明確に示している。

また、テノホビルの新製剤と旧製剤では、体重増加のリスクにかなりの差があることも、この結果は明確に示している。

関連サイト

本記事は日本国外の治療に関するニュースであり、本邦では承認されていない薬剤あるいは本邦とは異なる効能・効果、用法・用量で使用されている成績が含まれていますので、ご注意下さい。
記載されている医薬品のご使用にあたっては、必ず各薬剤の製品添付文書をご参照下さい。

This material is based on an original copyright publication by NAM Publications, an independent HIV information charity based in the UK. Permission for this adaptation has been granted by NAM. The original publication can be viewed at www.aidsmap.com. NAM cannot be held responsible for the accuracy of the adaptation nor the local relevance of the text.

当コンテンツは、英国を本拠地とするHIV情報の慈善団体であるNAM Publicationsの著作権に基づいて制作し、許諾を得て掲載しています。 記事原文については、www.aidsmap.comでご覧頂くことができます。なお、その情報の正確性、適用性、完全性については、NAMは一切責任を負いません。