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2023年10月24日

ドルテグラビルは血液凝固を亢進させ、脳卒中や心臓発作のリスクに影響を与える可能性があることを早期の結果が警告
Dolutegravir may increase blood clotting affecting stroke and heart attack risk, early findings warn

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Renos Keniyopoullos presenting at EACS 2023. Photo by Roger Pebody.

ドルテグラビルは好ましいHIV薬であり、ドウベイトジャルカトリーメクなどの多くの配合剤に含まれているが、血小板として知られる細胞を活性化することによって、不必要な血液凝固を引き起こす可能性がある。ドルテグラビル使用者で通常みられる濃度で血小板が曝露されたとき、凝固活性が3倍超増加したことを見出した研究が、EACS2023で発表された。

これらは、「シャーレ」による実験であったので、さらにHIV感染者での臨床的評価をすべきである。血小板は、組織の損傷などの刺激によって活性化された時、血液凝固を引き起こす。しかし、過剰な活性化は不必要な血液凝固を引き起こし、それにより、脳卒中、心臓発作、その他の深刻な健康上の問題のリスクを増加させる可能性がある。

Imperial College LondonのRenos Keniyopoullos氏らは、HIVに感染していないドナーから採取した血液から血小板を分離した。この血小板を、生体内にあり血小板凝集(凝固)の引き金として知られる物質と混合し、次に、ドルテグラビルまたはビクテグラビル(ビクタルビに含まれる類似した薬剤)を加えた。加えた薬剤の量は、HIV感染者でみられる正常な血中濃度を反映していた。これとは別の段階で、ドルテグラビルやビクテグラビルと通常組み合わされる薬剤も加え、付加効果があるかどうかを評価した。

凝固の引き金となる天然物質の1つに曝露された血小板と比べて、ドルテグラビルの存在下で観察された凝固レベルは3.6倍高かった。もう1つの天然の凝固誘発物質を使った別の実験では、ドルテグラビルは凝固活性を倍増させた。通常、ドルテグラビルとさまざまに組み合わされるその他の薬剤を追加しても、観察された効果に変化はなかった。

ビクテグラビルは血小板の凝固活性をわずかに増加させるようにみえたが、効果は非常に小さかった。

これらの結果は臨床検査に基づくもので、体内で起こっていることを正確に反映することはできない。この大きな限界を分かった上でチームはそれに続く研究を行っていると、Renos Keniyopoullos氏は会議で述べた。その研究で、チームはドルテグラビル主体のレジメンによる治療を受けている人の血小板の活性化レベルを検査する予定である。

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