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2023年02月27日

第一、第二、第三世代天然痘ワクチンはM痘(mpox)を予防
First, second, and third generation smallpox vaccines protect against mpox

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Dr Boghuma Titanji and Dr Jade Ghosn at CROI 2023. Photo by Roger Pebody.

2022年に、M痘(mpox)ウイルスが、風土病ではなかった国々で急速に広がり始めたとき、天然痘ワクチンは病気の症状を最小限にするだけでなく、感染予防にも広く推奨された。

当時は、天然痘ワクチンがmpoxに対してどの程度有効であるかについてのデータが不足していた。CROI 2023で、フランスと米国の研究者が、データを追加する研究結果を発表した

フランスでmpoxの最初の症例が報告されたのは、University of Paris CitéのJade Ghosn医師らがDOXYVAC臨床試験を実施している最中であった。彼らのコホートは、PrEPを服用していて最近性感染症にかかったことのある同性愛や両性愛男性で、mpox感染の可能性が高い集団であった。

フランス当局は、2022年7月11日に、性交渉の相手が複数いる同性愛や両性愛男性に、MVA-BN(商標名は、ヨーロッパでImvanex、米国でJynneos)として知られる第三世代天然痘ワクチン接種を受けるように勧める運動を開始した。

DOXYVAC試験に参加していた臨床施設は、参加者にワクチン提供を申し出、高い割合(87%)が接種を受けた。

参加者のうち77例がmpoxを発症した。61例は7月のワクチン接種運動前、16例は後であった。ワクチン未接種男性と発生率を比較したところ、ワクチンはmpox感染予防に99%の効果があった。

Emory UniversityのBoghuma Titanji医師は、第一世代(Dryvax)または第二世代(ACAM2000)のワクチンがmpoxの予防にどれくらい効果があるかを調べた。彼女らは、米国軍の健康データによる後ろ向き解析を実施した。

彼らはmpox発生中の4ヵ月間に、mpox検査を受けた人を1,007例特定した。米国の軍隊は、2002~2017年まで天然痘のワクチンを隊員に接種しており、このコホートにはDryvaxまたはACAM2000の接種歴のあった人が208例含まれていた。

約300例(30%)が検査でmpox陽性であった。ワクチン未接種者と接種者の発生率を比べたところ、mpox予防にDryvaxは66%の効果、一方、ACAM2000は72%の効果があった。

Titanji氏は、これらの旧型ワクチンはmpoxを予防するが、その予防効果は「絶対的ではない」と結論付けた。さらなる研究により、ブースターが果たす役割を調べるべきである。

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