抗HIV薬に対する耐性 Antiretroviral
Resistance

まとめ

  • ARVに対する耐性は、重複感染を含む感染時に獲得されることもあれば、ART投与中に発現することもある。
  • 薬剤耐性変異の同定は、ウイルス学的失敗(VL>200コピー/mL)が認められた後の早い段階で、薬剤耐性遺伝子型検査または表現型検査を用いて行う必要がある。
  • 通常、治療法の決定には遺伝子型検査で十分である。
  • これらの検査は、治療変更時の最適なレジメンの決定にも役立つ。
  • あるクラスの薬剤において、1つの薬剤で選択された耐性関連変異が、同じクラスの他の薬剤に対する耐性を付与する。
  • 交差耐性のパターンに関する知識は、新規レジメンの選択に不可欠である。
  • NRTI間、NNRTI間およびINSTI間には交差耐性がみられる。
  • 初回治療のレジメンでのINSTIの使用の増加につれて、獲得性薬剤耐性の出現頻度はかなり低くなっている。

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